Honganji雑感

少し日にちが経ってしまったけど、Honganjiの舞台に関する雑感を書いておく。
自己満足の覚え書きなので、読みにくいと思います。すみません(汗)。

2/20の11時半、4時半と、2/27の11時半の部を観劇した。

セヨン×下間仲世

時代劇ということもあって、やっぱりところどころ、セヨンのセリフは聞き取りにくかった。

でも1週間後に観たら、かなり聞き取りやすくなっていて感動した。ペンの欲目かもしれないけどw
それに、お芝居も1週間前より深くなっている印象だった。具体的にどうとは言えないんだけど、下間仲世の心がより伝わる感じがした。

ひとつだけ挙げると「それではここで、ともに戦っていただけますか」と雑賀衆に訊く場面。
個人的な印象だけど、20日は、セリフ通りに聞こえた。27日に聞いたときは(どうせ、そんなつもりないくせに)みたいな、ちょっと皮肉っぽいニュアンスを感じた。

もともと27日は観る予定じゃなくて、諸事情で増やしたんだけど、1週間で変化したセヨンの演技を観られたのは幸運だったなあ。こんなことなら、大千秋楽のチケットも取っておけば良かったw

浄土真宗の信徒で、でも武士だから顕如より攻撃的な性格で、顕如や教如、浄土真宗の信徒たちを真摯に守ろうとしていた下間仲世。
セヨンが好きだと言っていた「教如様が殺された今、正義は我々にある!」というセリフに同意はできないけど、そういう下間仲世は好きだった。

ダンス担当セヨンのペンだけど、あまりダンスを見る目はない。
セヨンがどのくらい上手いのかとか、よくわかっていない。
今回も、公演によってダンスを変えてたらしいけど、残念ながらほとんど気づけなかった。
それでも、単純に踊っているセヨンを観るのは好きだし、仲世として踊るセヨンはカッコ良かった。
セヨンの動きに呼応してプロジェクションマッピングの映像が流れるように動いて、ワクワクした。

殺陣も、身軽にヒラヒラと動き回って、共演者の板倉チヒロさんが形容していた「舞剣」という言葉がまさにぴったりだった。
今さらながら、グァンスさんの仲世も観てみたかったなあ。「剛剣」を観たかった。

作品

顕如の考え方にずっと共感しながら観てた。
「守るための戦い」に疑問を持ったり、教如を死なせたことを悔いたり(実際には生きてたけど)、ずっと信長……三郎を信じ続けていた顕如。顕如という登場人物がいなかったら、私はここまでこの作品に惹かれなかったかもしれない。
水しぇん(あえてこう書く。私が宝塚にハマっていた頃の、水さんの愛称)が退団した後、生で観たのは初めて。凛とした佇まいは健在で、懐かしく、嬉しかった。

登場人物それぞれ皆好きで、特に顕如、教如、雑賀孫一、ルイス・フロイス、伴長信が好きだった(仲世は中の人に思い入れが強すぎるので、別カウントで^^;)。

それから、好きというのとは少し違うけど、平将門の圧倒的な存在感、森蘭丸の狂気がかった雰囲気には強烈な印象を受けた。

演出も、難しいことはわからないけど、冒頭の登場人物が次々に出てきて、プロジェクションマッピングにバンっと筆書きで名前が表示されるのとか、三郎と茶々がくるりと回転すると信長と顕如になるのとか、ワクワクしたなあ。舞台を観たときのワクワクや感動を、この作品でも感じられたのは嬉しかった。

カーテンコールの掛け声

唯一にして最大の懸念事項。

私は2月20日に観劇した後、27日まで間が空いた。
だんだんセヨンがツイッターでペンライトや掛け声のことを言わなくなり、観劇した方のレポでも「掛け声が聞こえなくなった」というのを読んで安心していたんだけど、セヨンが千秋楽前日に「さいごの mygirlの こえ きたいしていいですか? >_<」とツイートした。
これを読んでから、前回の記事に書いたように自分の中で決着をつけたはずが、またぐるぐる迷い始めてしまった。
結局、答えの出ないままに27日の11時半の部を観劇した。

カーテンコールは3回あった。
1回目と2回目は、やはり最後の信長と顕如のシーンで泣いて、とてもセヨンの名前を呼ぶ気分じゃなかった。
セヨンが客席に手を振ってくれたけど、振り返すこともできなかった。ただただ、スタンディングオベーションで拍手し続けた。

3回目に、主演の陣内さんが挨拶した。軽口の混ざった挨拶に客席が笑い、場の空気が変わった。
あれ?と思う間に、水さんや諸星さんも挨拶し、場内の空気がどんどん和やかなものに変わっていった。

そして、出演者の皆さんがセヨンにも挨拶させてくださった。ゲスト出演で、決して大きな役じゃないのに……。
セヨンが客席の方に少し体を傾けて、耳に手を当てたときには、場内のまいごるさん達と一緒に、思いきりセヨンの名前を呼んだ。
セヨンが嬉しそうで、観ているこっちも幸せだった。
袖にはける前、また客席に手を振ってくれて、今度は私も手を振り返すことができた。

陣内さんや諸星さんをはじめとする出演者の皆さんが、掛け声を歓迎する空気を作ってくださった。
あれがなかったら、私はセヨンの名前を呼ぶ勇気が出なかったかもしれない。もし呼べたとしても、まいごる以外の観客の方々がどう感じるか、気になって仕方なかったかもしれない。
もちろん観客全員の気持ちはわからないけど、多くのお客様が、セヨンを温かく見守ってくださっていたと思う。

セヨンが時々インスタに上げていた写真、共演者の方々のツイッター、アフタートークなど、端々から共演者の皆さんがセヨンをかわいがってくださっているのを感じて、すごく嬉しかった。
こんな素晴らしい作品、カンパニーで初舞台を踏めたことは、セヨンにとって大きな財産になっただろうな。それを観られた私たちまいごるも幸せだった。

セヨンの1ファンとして、彼がこの作品に参加できたことを本当に嬉しく思っているし、感謝している。

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