Honganjiカーテンコールの掛け声
昨日、Honganjiの1部と2部を観てきた。
セヨンはずっと、モバイルブログやツイッターで「カーテンコールのときペンライトを振ってほしい、セヨンと呼んでほしい」と言っていた。
私も、もちろんよんぺんだから、彼を応援したいし、望みに応えたいとも思う。
でも、コンサートでなく舞台で、掛け声をかけたりペンライトを振ることは、通常はしない。
ペンライトはHonganji公式Facebookで正式に禁止の告知が出たけれども、それでもセヨンはカーテンコールで自分の名前を呼んでほしいようだった。
一般の演劇ファンには、そういう応援の仕方は受け入れられにくいと思われるし、実際にツイッターでそういう意見も見かけた。
「MYNAMEのファンは舞台のマナーを知らない」という評価はそのまま、まいねむそのものの評価へと繋がってしまう。
セヨンが全力でこの仕事に懸けているのに、そんなところでセヨンやまいねむの評判を下げたくない。
たとえ、セヨン自身が掛け声を望んでいても。
それでも舞台を実際に観るまで、私にはカーテンコールでセヨンの名前を呼ぶかどうか、迷いがあった。
でも、実際に観劇したら、あっさり答えは出た。
私はセヨンの名前を呼ばない。あと1回観る予定だけど、そのときも呼ぶことはないだろう。
セヨンの演技が良くなかったわけじゃない。作品が良くなかったわけじゃない。
むしろ、その逆だった。セヨンはまだまだ発展途上ではあるだろうが本当に努力の跡が窺えたし、素敵だった。
作品にも感動した。
それでも、呼ばないと思った大きな理由はふたつある。
ひとつは、カーテンコールはまだ、作品の余韻に浸っていたいから。
この作品がコメディだったり、歌やダンス主体の作品なら、私もセヨンの名前を呼んだかもしれない。
でも、ネタバレは避けるけど、私はこの作品のテーマについて、とても考えさせられたし、泣いた。
その気持ちのままカーテンコールになったから、手が痛くなるほど拍手した。
でも、もしセヨンの名前を呼んだら、その瞬間「Honganjiの観客」ではなく「まいごる」になる。
その違和感が拭えなかった。
もうひとつは、本当にこの作品に感動したから。
カーテンコールで私が拍手したのは、セヨンに対してだけじゃない。
この作品を作り上げたすべての出演者、スタッフに対して送ったものだ。
セヨンも(メインキャストでないとはいえ)、重要な役であることは間違いない。
けれども、あくまで作品を作った出演者のひとり。
カーテンコールでセヨンの名前だけ呼ぶのは、私の気持ちとズレが生じる。
呼ぶことが許される環境なら、私はむしろセヨンだけでなく、全出演者の名前を呼びたいと思った。
私は昔、宝塚のファンでもあった。
最近はすっかりご無沙汰なのでわからないが、私が宝塚を好きだった頃は、舞台にトップや2番手さんが登場したとき、拍手する習慣があった。
でも今回、水夏希さんが登場しても、誰も拍手はしていなかった。
登場したときに拍手するというのは、あくまで宝塚歌劇の習慣だからだ。
他の出演者のファンが、その舞台の習慣に合わせているのに(ましてや水さんはメインキャストのひとり、セヨンよりもずっと大きな役だ)、まいごるだけまいねむの習慣を持ち込むのも、何か違うような気がしてならない。
これは私ひとりの感想で、人の数だけ感じ方、考え方も違うだろう。
本当に感動したからこそ、セヨンの名前を呼びたいと思うまいごるさんもいるだろう。
決して、その気持ちを否定するつもりじゃない。
ただひとつだけ、名前を呼ぶということは、冒頭に書いたようなリスクを伴う。
セヨンの名前を呼ぶのなら、そのリスクをわかった上で呼んでほしい。そのくらいの覚悟、責任を持って呼んでほしいと思っている。
【追記】
MYgirl(MYNAMEファンの呼称)以外の方にも読んでいただいているようなので、追記します。
セヨンは韓国人で、さらに今回が初舞台です。
一生懸命日本語を勉強して、日本の文化を学んでくれていますが、例えば今回のダブルキャストである超新星のグァンスさんに比べると、まだ活動期間も短く、日本文化や観劇に対する知識も少ないと思います。
カーテンコールでペンライトを振ったり、出演者の名前を呼ぶという習慣がないことは理解しているようですが「なぜそういう習慣がないのか、どうして拍手とスタンディングオベーションが一般的なのか」というところまでは、まだわかっていないと思います。
彼はまだまだ発展途上です。
やんちゃなところはありますが、他の出演者やスタッフさんに敬意を持って、真摯にこの作品に取り組んでいます。
セヨンの一ファンとして、彼のファン以外の観客の方々にも、長い目で温かく見守っていただけたら嬉しく思います。
読ませていただき、あきさんの思いに共感できたのでリツイートさせていただきました。初めてセヨンさんを知り、昨日の公演で初めて見てカーテンコールでニコリともせずに立っていた彼を見て「おや?」と思ったこと、そして、次に出てきたときに声がかかった時ににこやかな笑顔を見せたことで彼が欲していたのは「声援」だったのか?と思ったのでした。
初めての外国での舞台経験ということもあって身近なファンの声援が一番の支えだったんだろうな~とは思ったのですが・・・
彼のファンではない私も含めたくさんの観客が自分の好きな人やそれ以外の出演者の皆さんに拍手を送っているんだけどな~、と思ったのも事実です。まさに、あきさんのおっしゃる舞台を作ったスタッフ、キャストすべての人に対して拍手を、ということです!
客席から舞台にどんなふうに聞こえるのかわかりませんが、「万雷の拍手」というものを体感したことのある私としては是非、セヨンさんにもセヨンさんのファンの皆さんにも体感してほしいな~と思いました。
27日の千秋楽までどんなふうになっていくのか楽しみですね!
長文失礼しました。
通りすがりさん、コメントありがとうございます。
拍手には、他の出演者のファンの方や、演劇好きの方がセヨンに送る喝采も含まれているんですよね。
MYgirlだけでない、多くの観客がセヨンに拍手していること。また、セヨンだけでなく、この舞台を作り上げたすべての出演者やスタッフに対して拍手を送っていることに、セヨンが気づいてくれることを祈っています。
温かいお言葉をありがとうございました。
本当に、千秋楽までどんどん進化していくであろう舞台を楽しみにしています。
温かい言葉といってもらえてよかったです。読み返してみて自分で「?」となりました(笑) 言いたいことうまく伝わらなかったかも、と思ったので。
いよいよ、千秋楽ですね! グァンスさんの時もラストは自然と声が出ていてちっとも気にならなかったようですから、セヨンさんのラストもきっと自然と声がかかって、それが気にならないような、そんな素敵な空間になると良いですね~。昨夜のツイートを見て『やっぱり我慢していたんだな~』とかわいそうになったり、健気だな~と思ったりしちゃいました。
今日も行かれるのでしょうか?楽しんできてくださいね!
またコメントいただき、ありがとうございます。
大千秋楽ではありませんが、昨日11時半の公演を観てきました。
セヨンのツイートを読んで本当に迷っていたんですが、陣内さんや諸星さんをはじめとする出演者の方々がカーテンコールで声を出してもいい雰囲気を作ってくださったおかげで、心置きなくセヨンの名前を呼ぶことができました。
セヨンも嬉しそうでした。
温かいカンパニーと素晴らしい作品という恵まれた環境で、セヨンが初舞台を踏めたこと、ファンとして本当に嬉しいです。
間違いなく、今後のセヨンにとっても大きな経験と財産になったと思います。
通りすがりさんにも、本当にありがとうございました。
MYgirl以外のお客様の中にも、通りすがりさんのように温かくセヨンを見守ってくださった方がたくさんいたことを感謝しています。